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新潟県“中越沖”地震!

07年07月17日

No.490

台風4号が日本から離れていったと思ったら、今度は地震である。新潟県“中越沖”地震である。現時点(7日午前9時20分)で9人の方が死亡し、多くの家屋が倒壊した。2004年(平成16年)の新潟県“中越”地震からまだ3年も経っていない。「災害は忘れた頃にやってくる」というが、新潟県県民にとっては「災害は忘れられない内にもやってくる」というところだ。亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げるとともに、被災された方々に心からのお見舞いを申し上げます。

昨日、私は午前9時過ぎに自宅を出て、印章を注文するために渋谷に行った。私が目当てとしたお店は、3連休のために休みだった。それでデパートなどにあるハンコ屋さんに行くしかないと思い、馴染みの喫茶店でコーヒーを飲んでいた。その時、地震を感じた。しかし、そんなに強い揺れではなかった。ただ、いつもより揺れが長かったように感じられた。11時頃お店のマスターから教わったハンコ屋さんで印章を頼んでいる時、携帯に電話が入った。いきなり“先生、大丈夫ですか”というのである。私は一瞬なんのかと思った。

「新潟が大地震だそうですね。大丈夫ですか」というのである。この方は、私が新潟県にいると思っているようだ。私はいま東京にいることを伝え、お互いの無沙汰を詫びて電話は終った。先ほどの揺れなので、そんなに大きな地震ではないとの根拠のない予想をした。それよりも新潟県中越地震からまだ3年も経っていなのであるから、そんなに大きな地震が起こる筈はないと勝手に思っていたのだ。「災害は忘れた頃にやって来る」を逆に考えれば、「地震は忘れない内はやって来ない」ということだ。地震のエネルギーが溜まるには相当の歳月がかかるという素人考えもあった

用を済まして、何はともあれ私は家に帰った。テレビを入れるとすべての局で地震報道をしていた。そしてそれは夜まで続いた。しかし、地震の全容を掴める情報はほとんどなかった。私がもっとも知りたかったのは、上越地域と十日町地域の情報なのである。私の6区時代の選挙区である。上越市が震度6弱、十日町市が震度5強という情報だけである。報道される震度6強の柏崎市の被害の状態から予想すれば、かなりの被害が出ているのではないかと思えるのだが、そこのところがまったく掴めないのである。知り合いに電話をするのだが、まったく繋がらない

「災害は忘れた頃にやってくる」と思っていましたが災害は忘れないうちにやってきました。
 柏崎市を中心として久々の大きな地震でした。各方面からご心配の連絡をいただきましたが、私の居住地十日町は大した被害がございません。ご心配いただきました皆様には厚く御礼をいたします。
 私も建築会社の一員ですので、午後から小千谷、長岡、小国方面のユーザを見舞ってきました。地震後に建築されました耐雪・耐震住宅であったため被害調査もかねての訪問でしたが、おかげさまで小国町(震度6弱)でクロスのヒビ程度で被害は皆無に近い状態でした。
 小国町のユーザーは柏崎刈羽原発から10Km程度の距離ですので大変な揺れだったようです。重量鉄骨住宅ですので近所の避難場所にも利用されていたようです。
 選挙最中でのことでしょうか、地震当日総理が現地入りしたようです。大きな遊説となりましたが、もっぱら「選挙目的」と市民からは言われているようです。2時間ほどで帰途につくということですが明日の朝までまで柏崎にいれば相当の票が動くのに・・・・・
 地震から2年、あの地震の恐ろしさの体験が頭からは通り過ぎている者が多いようでした。 だから「地震は忘れかけた頃にやってくる」でいいのかな?
 これから夜になります。余震の不安を持ちながら一夜を過ごします。大きな余震の来ないことを祈りながら。

これは、例の平成海援隊BBSに十日町市在住のiketomさんが7月16日午後6時21分にした書込みである。要するにこのような情報を得るために多くの人々が家族や知り合いに電話するから電話が繋がらなくなるのだ。被害が大きいことを伝えることも大切だが、「私の居住地十日町は大した被害がございません」ということも、きわめて貴重な情報なのである。今後市町村のWebサイトで、大雑把でよいからまず状況を説明することはきわめて大切なのではないだろうか。今回のiketomさんの書込みでこのことを強く感じた。もっとも「便り(報道)のないのは良い知らせ」ともいえるのだが、本当に被害が大きいとそうともいえないこともある。新潟県中越地震では、報道が遅れた地域の被害が非常に大きかった。報道する人が道路の寸断などで行けなかったためであった。

iketomさんの書込みの最後にある安倍首相の視察である。急いで被災地に飛んだのは良かったが、いったい何のためだったのだろうか。災害対策にあたるトップが災害の全容を把握することは、きわめて重要なことである。しかし、災害の全容を把握することは、非常に困難なのである。語弊を避けていうと、そんなに簡単なことではないのである。少なくとも2時間49分の滞在で把握できないことだけは確かである。せめて一泊して今日くらいまで滞在し、トップとして決断すべきはドンドン実行してこそ、総理自らが現地視察する意味があるのである。詳しくは、私の拙稿「災害と政治家」を参照していただきたい。

安倍首相の視察について、くどくどと批判するつもりはない。安倍首相に危機管理能力がないことは、年金記録問題をみただけでもう明らかだからである。私がいいたいことは、「為政者は、自然現象を含めて戦々兢々として薄氷を踏む思いで事に臨まなければならない」ということである。国政を担当するということは、もっと厳かなことなのである。安倍首相とその側近たちには、この根本が分かっていないのである。この基本精神をっ自公“合体”政権がもっていないことを、国民はもう見抜きはじめている。安倍首相や自民党・公明党幹部が多々弁ずれば弁ずるほど、多くの国民がこのことを感じている。まさに「巧言令色は、鮮ないかな仁」である。こういう連中が政権を担当していることに、私は嫌悪感をもっている。もう終りにしたいものである

それでは、また明日。

  • 07年07月17日 09時41分AM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

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