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白川・小泉 放送対談中の表情写真

 白川勝彦の世の中つれづれ談義   2010年7月10日 土曜日 (第2回)

自治大臣時代に、投票率大幅アップを実現

話者名話の内容
自治大臣時代に、投票率大幅アップを実現
小泉明日は第22回参議院選挙の投票日です。白川さんは選挙と深くかかわりがあるそうですね。
白川はい。まず、参議院選挙は衆議院と違って、すぐ政権に影響するものではないと言われています。でも、影響があった参院選もあったんです。
例えば三年前の選挙では自民党が追いつめられて、野党が大躍進しました。そしてその流れが一年半前の衆議院選挙で民主党が大勝し政権交代につながりました。
小泉衝撃的でしたね。
白川ですから、直ちに政権が代わる事は無いにしても、大きなターニング・ポイントになることはありますね。
かなり前になりますが、平成七年の自・社・さきがけの連立政権で、社会党の村山富市さんが総理大臣でしたが、その時の参議院選挙で、自民党が初めて第一党になれなかったのを憶えています。
自民党から分かれた新進党が第一党で、自民党は15議席しか取れなかった。当時、自民党の衆院議員だった私もショックでしたね。それからいろいろなことがあり、翌年からはじめて小選挙区制による衆議院選挙が行われることになりました。
私は、その平成八年の九月から自治大臣になりましたが、大臣に就任してどうしてもやりたいことがあったんです。それは、国政選挙の投票率をどうやって上げるかという課題でした。
ちなみに、自民党が惨敗した平成八年の参議院選挙では、比例区の投票率が44.5%だったんです。国政選挙で5割を割ったのは、この時が初めてでした。日本は民主政治の国で、どの党が政権を取ろうといいけれど、それが44.5%の投票率で選ばれていいのか。民主主義の正統性からいって、最低でも5割を超える投票率であるべきだと思っていたんです。
選挙制度も自治大臣の所管でしたから、私は大臣になって、自治省の役人を集めて、あらゆる知恵を絞って、なんとか投票率が50%を超えるようにせよと指示しました。
小泉その結果、それまで午前7時から午後6時までだった投票時間が2時間延長されたんですね。白川さんの指示の結果、初めて実現したわけですね。反対の声はなかったんですか。
白川とくに強い反対はなかったんですが、投開票に関わる地方自治体の職員は時間が延びるわけですからその分、経費が増えるわけです。日曜日の作業ですから、平日よりも賃金が高い、さらに、深夜になると割り増しが必要ですね。省内の財政担当からは「大臣、数十億円よけいにかかります」と言われました。「政治の基礎が危ない状況なんだ。この際、30億、40億などと言っておられるか」ということで押し切りました。
小泉さらに、期日前投票も白川大臣の時に定着させたんですね。
白川それも大事なことでしたからね。投票日に行けないから不在者投票するというのを、選挙が公示・告示されたらいつでも投票できるようにしたんです。こういういろいろなことをやった結果、直近の平成十年の参議院選挙の投票率は、驚くなかれ58.8%まで上がったんですよ。 小泉  はああ、5割切っていたのが58%にまで上がった。すごいことですね。
白川15%近く上がりましたが、自民党はまた大惨敗しました。党の会議で「誰が投票率を上げたんだ」と恨まれましたよ。
私は「投票率が上がっただけで負けるような政党は自らを反省しなきゃいけない」と思いますよ。
小泉明日は参議院選挙の投票日です。みなさん、是非投票に行ってください。
グレーゾーンの廃止で金利が下がったわけではない
小泉番組の後半は、お金や生活経済の悩みごとについて、白川さんからアドバイスをいただきます。今週も、貸金業法の改正についてうかがいます。貸金業者の「年収の三分の一以上の借金はできません」という趣旨のCMがテレビなどでながれています。白川さんのところにも法改正の反応はありますか。
白川みなさんびっくりしていますよ。そうした大事なCMなら、貸金業者じゃなく、政府がやるべきですね。
小泉今回の改正の大きな点の一つにグレーゾーン金利の廃止がありますね。
白川黒くも白くもないからグレーって言うんですよね。
小泉いかにも日本的ですね。
白川法律上問題が無いわけではないんです。たとえば、29.2%という利息はね。民事法で利息制限法というのがあって、100万以下の借金の場合は18%ですから、それ以上は法律上無効なんです。ところが、民事上無効というだけであって、捕まるわけではない。出資法で決められた金利以下なら刑事上問題にならない。その二つの間の金利をグレーゾーン金利と呼んでいました。今回の改正で、利息制限法の金利に一本化されたわけです。だから、金利が下がったわけではないんです。
小泉なるほど。
白川今回の改正の最大のポイントは、年収の三分の一以上は借りられないということです。次回は、この点をもっと詳しくお話しましょう。

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