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非礼をお詫びする。

08年05月02日

No.794

昨夜遅く帰宅したときは、本当に心身共にクタクタであった。そのとき書いた永田町徒然草No.792「とりあえずの一筆啓上」で“徒労感”という言葉を使った。私の率直な想いを表現した言葉であった。私としてできることは精一杯やった。だからそれなりの達成感はあった。しかし、結果があの通りであったのだから、勝利感などある筈がない。だが私には挫折感もなかった。そのいいようのない気持ちを“徒労感”と表現したのだが・・・。

国会に議席をもつ政治家の気持ちはどうなのだろうか。特に野党の国会議員の感慨はどうだったのだろうか。頭数がものをいう国会であるから、結果は判っていた筈である。そのことを責める国民はいないであろう。だが国民の気持ちを戴して精いっぱい頑張って欲しかったと国民は期待していた。野党の議員はその期待に応えたと思っているのだろうか。達成感はあったのだろうか。本会議を阻止するために議長室の出口で頑張ったのはいいが、別の出口から逃げられてしまったというのでは話にもならない。

議長室の出口で頑張ったある民主党議員に聴いたのだが、本会議を阻止できなかったら本会議に出席して最大限の抵抗をするものとばかり思っていたという。ところが民主党国対委員長から出された方針は欠席戦術だった。なぜそういうことになったのかは分からないという。“白川先生。欠席戦術というのはどうなんでしょうか”と訊かれた。戦いの戦術に絶対などというものはない。どういう局面においてどのような作戦が有効かどうかで、“正しい戦術”かどうか、はじめて判断できる。

4月30日の野党の目的はいったい何だったのか。再可決を阻止できればいちばん良いであろう。それは無理としてもたとえ1億円でも1日でも暫定税率の復活を遅らせることを国民は期待していた。それができなかったとしても、野党が暫定税率に強く反対していることを自公“合体”政権や世論に強く示すことであった。だから私は“即日公布・施行”や“4月30日は本当に61日目なのか”という細かいことまで訴えたのである。

こんなことを部外の人間にいわれることは、政権交代を口にする政党としては恥かしい筈である。この間、“対外連絡”は全くなかった。国会で主張することもなかった。私が“徒労感”を感じたのは、そうだったからなのであろう。屁理屈と笑われようが、“牛歩”と嘲笑されようが、4月30日の本会議は1時間でも延ばすことに意味があったのだ。もし再可決が午後8時を過ぎれば、5月1日の午前0時から暫定税率が復活することは阻止できた筈である。私はいまでも政令で5月1日午前0時から施行すると決めても、手続上重大な問題があると思っている。しかし、それは野党が追及すべきことである。それは国から給料を貰っている政治家の仕事でしょうといいたい。

しかし、“徒労感”などという表現を使ったのは永田町徒然草の読者に対して失礼な言葉であった。非礼であったと反省している。5月1日午前1時00分から5月2日午前1時00分までの24時間でホームページのアクセスカウンターは、6724ヒットも増えた。だからこの間に約6万もの方々がアクセスして下さったのである。ファイルを取り出して2007年7月30日のアクセス数を調べたら1430ヒットであった。いうまでもなく7月30日は参議院選挙の投票日の翌日である。野党の大勝利に国民が沸きたっていたときである。

読者の中には挫折感や敗北感を感じた方もいると思う。それなのに“徒労感”などという不用意な言葉を使ったことを私は恥じかつ反省している。虚勢を張る必要もないが、適切なことを書かなければならなかった。それが長い間七面倒臭い暫定税率の議論にお付合い下さった読者に対する私の責務であった。

4月30日私が国会で目にしたことは、正直いって楽観できる状況ではなかった。しかし、悲観する必要もない。昨年の参議院選挙に勝利した成果はあと2年間強シッカリと活きているのである。いっぽう自公“合体”体制の3分の2の強力(ごうりき)など、あと1年ちょっとの命しかないのだ。ビビっているのは、自公“合体”体制の方なのだ。再可決に賛成票を投じた自公“合体”政権の与党議員の顔を本会議場でこの目でみた私には、彼らに使命感や自負心などを感じることは全くできなかった。

それでは、また。

  • 08年05月02日 01時04分AM 掲載
  • 分類: 1.徒然

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