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立派な“負けっぷり” !?

07年11月26日

No.625

“悪あがき”という言葉がある。現在の政局だけでない。参議院選挙の大敗以降の安倍首相の続投発言からはじまった自公“合体”政権の行動は、そのすべてが“悪あがき”なのである。彼らは、“せめて負けっぷりくらいは立派にする”、ということを知らないのであろう。こういった主は、占領下の混乱の中で首相に就任した吉田茂氏である。

自公“合体”政権は、参議院選挙で大敗するということがどういうを意味するのか、まったく理解しようとしないのである。というより、理解できないのであろう。それは、実に単純なことなのである。自公“合体”政権がやりたいと思っても、野党の賛成が得られなければ法案を通すことができないということなのである。この状況は、少なくともこれから3年間、多分6年間は続くのである。この状況は、衆議院選挙で自公“合体”政権が仮に勝ったとしても変わらない。これが大原則なのである。

自公“合体”体制が、政権の座に居られるのは憲法の規定上そうしていられるだけのことなのである。彼らは一丁前に「参議院選挙は政権選択の選挙ではない」といってはみても、一丁前の政治家ぶっているだけのことである。本当は、政治の素人なのである。彼らの悩みは、たまたま衆議院で3分の2を超える議席を持っていることである。だから、私は永田町徒然草No.624で「自公“合体”政権にはきわめて都合の悪いことに、たまたま衆議院で3分の2を超える議席をもっている」と述べたのである。このような痛烈な皮肉を理解できる者も、自公“合体”政権の中にはもういまい

3分の2条項は、実際には滅多に使えないのである。まさに伝家の宝刀なのである。もし、これを新テロ特措法案で使えば、国民は決定的に反自公“合体”政権になる。なぜならば、国民の3分の2は新テロ特措法案を必要と考えていないからである。こんな状況で、3分の2条項など使えるものではない。そこまでしてアメリカにどうして忠義立てしようというのか。ブッシュ大統領は、もうレイムダックなのである。意味と価値がないことが分からないのであろうか。

防衛省の調達の杜撰さが明らかになってきた。これは杜撰さでは済まされない。防衛利権の疑惑は、きわめて濃厚である。その象徴が額賀プロブレムなのである。三白眼の防衛大臣が“それはそれとして”、“国益に影響する新テロ特措法案の審議を”といくらいってもダメであろう。防衛疑惑がプンプンしている中でそんなことが通ると思っているところが能天気なのである。防衛という神聖な分野で、防衛利権などということがあってはならない。防衛疑惑を追及することに何らの遠慮も要らない。防衛とか治安に携わる者は、このような疑惑だけは絶対にもたれてはならない。国民のこのような素朴な信頼が、自公“合体”政権には分かっていないようである。もう政権維持能力がなくなっているのである。

それでは、また明日。

  • 07年11月26日 09時09分AM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

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