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人間の幼稚化

09年10月28日

No.1328

今日からいよいよ鳩山首相に対する代表質問が始まる。自民党からは谷垣禎一総裁が質問に立つ。谷垣氏にとっては初めての“晴舞台(!?)”となる。果たしてどうなるのか、時間があったら国会中継を観るつもりだ。

「昨日の永田町徒然草で、鳩山首相の所信表明演説について白川がどのようなコメントを加えるのか期待していたのだが、はぐらかされてちょっと残念だった」とのメールがいくつかあった。正直にいって、私は鳩山首相の代表演説をほんの少し見ただけなのだ。多忙でその時間がなかったのだ。

一昨日、私は極めて多忙であった。また台風の接近で冷たい雨が降り、夕方には風も吹き始めていた。夕刊には鳩山首相の所信表明演説の全文が載っていたのであろうが、自宅に帰って読む気はなかった。訪ねてきた新聞記者と未明まで飲んでいた。実に久しぶりのことである。

菊根分け あとは自分の土で咲け

というのが私の率直な心境なのだ。ところが厳しい見方をする人もいる。

日本政治の幼稚化

昨日 (10月26日) に行われた鳩山由紀夫首相の所信表明演説をビデオで見、新聞で全文を読んだ。また、いくつかの新聞の解説を読み、テレビの解説・報道を聴いた。ほとんどの解説者が鳩山所信表明演説を褒めていた。鳩山演説に興奮し喝采を送りつづける民主党議員の姿もテレビ画面で見た。率直に言って、いま、暗澹たる気分に陥っている。

鳩山演説を聴いて思い出したのが、39年前の1970年に読んだ"A Study of the Infantilization of Man"(人間の幼稚化の研究)だった。

政治の幼稚化は日本だけの現象ではない。しかし、日本の政治の幼稚化は他国と比べて極端である。

1時間近い鳩山演説を最後まで聴くにはかなりの忍耐力を要した。激動期にある日本の首相の政治演説としては抽象的・観念的で、政治演説としては中身が薄かった。鳩山首相には「沈み行く日本」の現実に対する危機感が欠如している。政治的に中身のない感傷的な演説に熱狂する民主党若手議員の姿は、文字どおりチルドレンに見えた。

鳩山首相は日本の沈没を食い止めるための具体策(不況対策)と「脱米英・入日亜」の具体的戦略を語るべきだった。沖縄問題解決の具体案を示さなければならなかった。だが、鳩山首相は一番肝腎なことを言わなかった。これを褒めそやすマスコミの劣化は目に余る。政治は現実との戦いである。現実を知らなければ政治はできない。鳩山首相は日本の真実の姿を知らないのではないかと感じた。謙虚になって現実と向き合ってほしいと願う。

これは政治評論家森田実氏の「森田実の時代を斬る」からの引用である。森田氏のサイトの記事は貼り付けがちょっと難しいので、ほぼ全文を引用した。

私が永田町徒然草をほぼ毎日書くようになって3年となる。当時ネット上でも自公“合体”政権と正面から戦うサイトは極めて少なかった。森田氏はその中でも質の高い論陣を張っていた。森田氏は自公“合体”政権との戦いの先頭に立って論陣を張っていた数少ない政治評論家である。

いかなる理由があるにせよ(そのことを私は承知しているつもりだが敢えてここでは触れない)、森田氏がこのようなことを言うことに鳩山首相や民主党は心を痛めなければならない。森田氏は喜寿を迎えられる。今日そのパーティがある。私は参加する予定だ。私は政治家だし森田氏より少し若いのでここまでキツイことを言わないが、民主党には反省を促さざるを得ない。よく言われるように「井戸の水を飲むときは、井戸を掘った人のことを忘れてはならない」のだ。

今日はこのくらいにしておこう。それでは、また。

  • 09年10月28日 06時01分AM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

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