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 FORUM21   2009年3月10日 通巻158号

閻魔帳

“頭を腐らせる”という手口

白川  勝彦  元衆議院議員・弁護士

『政権崩壊』というタイトルの私の著書が発刊されたのは、昨年の10月中旬だった。9月末に麻生首相が誕生し、10月26日総選挙という日程が噂されている中、それに間に合わせるべく大急ぎで作業した。朝日新聞社が10月4・5日に行った世論調査の麻生内閣支持率は41%、不支持率は42%であった。内閣発足直後であるにもかかわらず、不支持が支持を上回っていたことは不吉であったが、それでも40%台の支持があったのだ。こういう情勢で解散を打たれたら、民主党を中心とする野党の勝利は覚束ないと考え、10月26日総選挙を回避させるためにインターネットを使い私はキャンペーンを張った。

それが効を奏したなどと自惚れてはいないが、兎にも角にも解散は回避された。その当時の政治評論家やマスコミの論調は、10月26日総選挙は確実というのが殆どであった。いまにして思えば、10月3日解散・10月26日総選挙は自公“合体”政権にとって最後のチャンスだったということになる。ということは、自公“合体”政権を何としても倒さなければならない立場からすれば、この選挙日程は断固として阻止することが正しかったのである。政局や選挙の見通しを単純に述べる場合でも、実は政治的立場や思想性が隠されているのである。自公“合体”体制のひとつの特質は、これまでのどの政権よりもマスコミを掌握していることである。

マスコミの毎日の報道や論説は、政治の専門的立場から言わせてもらえば、巧妙に自公“合体”政権を守ろうとしている。その最たるものは、公明党・創価学会を批判を避けていることだ。自公“合体”政権の悪行の過半の責任は、実のところ公明党・創価学会にあるといえる。長い間自民党の中にいて、国会や自民党を見てきた者にとってこんなことは明々白々なのであるが、それを指摘・批判するマスコミは皆無といってよい。政治的番組をみる限り、マスコミに登場する評論家・コメンテーター・キャスターは、創価学会・公明党のお眼鏡に適う者しか許されないのである。これがマスコミの実態なのである。実に恐ろしいことではないか。

“魚は頭から腐る”という。この国を籠絡しようと長年にわたり画策きた老獪な勢力にすれば、その目的を達するためには“頭を腐らせてしまうこと”が一番の早道なのだ。膨大な費用をかけたところで、その効果を考えれば安いものである。『政権崩壊』の出版の少し前に、私は『自公連立解体論』を合わせて発刊した。自公“合体”政権の崩壊は、いまやほぼ確実な情勢である。しかし、公明党の政権参加・政教分離問題の方は、依然として曖昧模糊としている。創価学会の魔手は民主党を中心とする野党にも食い込んでいる。ここのところに注意しないと自民党を倒すことができても、日本の政治の先行きは確かなものにはならない。

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