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私たちに驕りはないか。

08年06月16日

No.840

昨日は久しぶりに完全な休日であった。朝から天気が良かった。永田町徒然草を正午過ぎにupdateして、久しぶりに運動を兼ねた散歩に出かけた。実に半年以上振りであった。最近の私は、不「健康生活」をしている。体重もシッカリと増えてきた。そういえば、健康生活のイロハであったヘルスメーターにのることも怠っている。喝!

散歩に出かけた以外は、家でテレビをみたりブラブラしていた。テレビ報道によれば、死者も行方不明者も増えているようである。NHKは、『ダーウィンが来た!』を組み替えて岩手・宮城内陸地震について報道した。昨日見たよりもかなり詳しく報道していた。地震の被害に遇った所は、主として山間地である。山あいを切り開いて作った道路は至る所で崩落・寸断され、地崩れが至る所で起こっている。数日前まで雨が降っていたため地面が緩んでいたらしい。

宮城県栗原市栗駒の旅館「駒の湯温泉」の被害は深刻だ。15日午後、男女3人が遺体で見つかった。亡くなったのは旅館業手伝い菅原チカ子さん(80)=同市栗駒=と観光コンサルタント麦屋弥生さん(48 )=金沢市城南1丁目=、団体職員岸由一郎(ゆいちろう)さん(35)=東京都北区栄町。いずれも窒息死とみられる。県警や自衛隊などは残る4人の捜索を続けている。足場が悪くて救出・捜索活動が思うように行えないという。

私たちは、“大地”は動かないことを前提にしている。ところが地震や地すべりは、“大地”が動いてしまうのである。私は阪神淡路大震災と中越地震の被災地を視察した。また私のかつての選挙区は、地すべり多発地帯であった。私が国会議員をしていた時、大きな地すべりがいくつも起こった。動かない筈の“大地”が動いた時、人間ができることなどほんの僅かだ。

この日本列島に住んでいる私たちは、自分の住んでいる所がいつ地震に襲われるかもしれないことを覚悟しておかなければならない。これを私たちの力で阻止することはできない。私たちができることは、地震がどのような被害をもたらすかをできるだけ知っておくことである。地震というものをできるだけ知っておけば、実際に地震に襲われたとき多少の参考になるだろう。私が地震報道をちゃんとやった方が良いと思うのは、そのような理由である。

地震がどのようなものかを知ることにより、実際に地震に襲われたときどう行動したらよいか参考になる。だが、そういうものをいくら見ておいても、結局あまり参考にならないかもしれない。地震や地すべりが惹き起こす災害は凄まじく、想像を絶するものだからである。私たちがいちばん参考にしなければならないのは、地震の被害をよく見ることにより、家作りや道路・施設の作り方を考えることなのではないだろうか。自然の凄まじい力に人間が打克つことなど所詮できないのである。このことを知って、家作りや道路・施設を作る際の参考にすることである。私たちは驕っていないか。

それでは、また。

  • 08年06月16日 07時04分AM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

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