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“勝負の見切り” とは

07年06月27日

No.470

最近いただいたメールに、「毎日、だいぶ気合が入っていますねぇー」というものが数通あった。参議院選挙に言及することが読者のいちばん関心の深いところだろうし、また私の関心事でもあるので、どうしても選挙がらみの話題が多くなってしまう。しかし、何度も選挙を戦った者としては、まだまだ全然選挙モードに入っている訳ではない。いたって冷静なつもりだ。本当の選挙になると、政治家は獅子となり、夜叉ともなる。6年前の今ごろは、新党・自由と希望の党首として、獅子奮迅の真っ最中であった。

以下の文章は、いつも紹介している平成海援隊 Discussion BBS 政治議論室の6月24日付の私の書込みである。。文中で川﨑二郎前厚生労働大臣に触れているが、今日川崎氏は党本部の何とかいう役職(多分社会保障制度調査会長だと思うが、手元に確認する材料がない。またそれほど重要ことでもないだろう)と自民党三重県連会長を辞任した。今日安倍首相はじめいろいろな役職の人々が、この夏の賞与を返上してケジメをつけると発表した。賞与の返上くらいでケジメがつくというのなら、本当に安いものだ。今回の失態はそんなに甘ちょろいものではないだろう!

 今日、ヤンキー先生の件と中山恭子という“目立ちがりやのおばさん”について永田町徒然草に書いておきましたが、これも安倍首相が主導したものでしょう。このように安倍首相は、もうハチャメチャなんです。昔、安倍首相は、私が主宰していた“麻雀塾”の塾生だったんですよね。あまり熱心な塾生ではなかったのですが……。

そのときに私は麻雀に例えてこう教えました。「追詰められたときは、政治でも麻雀でも動かなければダメなんだ。チーでもポンでもなんでもやって、ドラの単騎待ちでもよいから打って出なければダメなんだ……」と。彼がこのことを憶えていて、いまのような行動をしているとは思いませんが、どうもそういう風にみえますね((笑)。実は、これは私の言葉ではなく、麻雀ではなかなか手強いライバルの川﨑二郎代議士の言なのです。川﨑氏は、かなりの麻雀の打ち手なのです。

川﨑氏は私の大の友人ですが、麻雀でも政治でも私の方が遥かに苦労しています。経験も積みました。ある麻雀のプロを私は知っています。この雀士は、雑誌などで紹介されているいわゆるプロ雀士ではなく、本当に麻雀で飯を食っている鉄火場の雀士です。詰め込みであろうが拾いであろうがイカサマも必要があれば平気でやる恐ろしい雀士です。その雀士が私に教えてくれました。麻雀でいちばん大切なのは、“見切り”だというのです。いくら勝っているときでも、負けているときでも、これが限度だと思ったらその日の勝負を見切る=止めることだというのです。

これは、なかなかできることではありません。でも結局は、これしかないのですよね。博打は偶然の確率に賭けることなのです。勝つのも偶然、負けるのも偶然なのです。偶然に勝ったときに止めることができれば、勝つことが多くなります。負けたときは、ある程度のところで見切り、負けを忍んで止めることができれば大負けをしないで済みます。面白いもので、ダメなときはどんなにやってもダメなのです。10回に1回くらいは、負けを挽回することもあることはありますが、ほとんど深みに嵌るのがオチです。

政治と麻雀を一緒にすることは不謹慎といわれることをあえて覚悟で、ある雀士の話を紹介しました。私は政治や選挙を博打と同じとは考えていませんが、政治や選挙にはどこまでいっても分からないところがあります。人間の能力を超えるものがあります。ですから、考えるだけ真剣に考えなければなりませんが、最後は「進退は命に従い、栄辱は人に委ねる」と開き直るしかない、と私は考えるようになったのです。

ところで、博打には、“勝負は下駄を履くまで分からない”という格言(?)もあります。私にもそういう苦い経験が沢山あります。いろいろと野党に有利な情報はありますが、このことを肝に銘じなければならないという気がしてならないのです。『週刊新潮』が大きく報じている社民党幹事長の女性スキャンダルなんかも出てきました。今後何が出てくるか分かりません。それよりもいちばん気になるのは、誰もが口にしやすい“三点セット”を絞りきれていないことです。野党は幹事長会談でもやってこれを決めてもよい問題なんだがなぁーと私は思っているのですが……。

どんな文脈の中で、このような“不謹慎”な書込みをし、これに対してどのような意見があったかは、BBSでお読みいただきたい。麻雀は私のそれなりの年季の入った唯一の趣味だし、それなりに自信もある。もちろん麻雀愛好家であって、プロではない。しかし、政治や選挙については、30年もやってきたのだからプロとしての自覚をもっている。だから安倍首相や自民党がやることに対して、プロとして批判しているのである。自公“合体”政権に対する批判も、プロの政治家として行っているのだ。趣味でやっている訳ではない。命懸けの戦いなのである

まだ政府はいったいどの位の額の年金が消えてしまったのか、あるいは消える可能性があるのかについて、責任をもった答弁をしていない。国民の資産であり、権利である年金の受給権を侵したということは、政治家としてもっとも大きな罪を犯してしまったのである。この罪から簡単に逃れることなどできないのである。私にいわせれば、この勝負の見切りができない、どうしょうもない連中なのである。罰(ある程度の負け)を覚悟して、下手な悪あがきをしないことがこの勝負の見切りなのである。一方、野党にも注意を促したいのである。だから、この書込みのタイトルは、「勝負は下駄を履くまで分からない」としたのである。

それでは、また明日。

  • 07年06月27日 01時15分AM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

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