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都知事選の結果を見ての私の感想

16年08月01日

No.1858

都知事選の開票結果は、このNHKの開票結果をご覧あれ。ハッキリ言って、この分析はなかなか難しい。先の参議院選挙での、1人区における野党統一候補の得票状況とあまりにも乖離し過ぎているからである。32ある1人区における与党VS.野党の勝敗は、21 : 11であった。敗れた選挙区でも、野党統一候補は票数でかなり善戦していた。小池候補も増田候補も与党陣営の候補者のであるが、マスコミの演出等さまざまな要因によって、与党VS.野党という対立構造にはならなかった。ここに、まず大きな理由があるのだろう。

都知事選告示日の2日前、鳥越氏が立候補を表明するまで、野党統一候補を擁立するという真剣な雰囲気は、野党になかった。実際にはいろいろあったのだろうが、野党は、その動きを見せるべきだった。今度の選挙で言われたように、こうした動きも“ガラス張り”で行わなければダメなのだ。こうした動きがなかったから、告示日2日前における情勢は、小池氏と増田氏の独走状態だった。だが、小池氏があらゆる面で増田氏をリードしていた。

こういう情勢の中に、鳥越氏が登場したのだ。確かに鳥越氏は知名度はあるが、決してスーパースターではないのだ。時間的な余裕が、2日ではあまりにも不足であった。仮に宇都宮氏が野党統一候補として立候補したとしても、状況はあまり変わらなかったと私は思う。選挙において、誰を擁立するかは大事なのだが、その過程も、同じように大切なのだ。最大の敗因は、ここにあるような気がする。

次に私が言いたいことは、人を選ぶのが選挙ということだ。どういう組織が付くか、マスコミがどう報道するかなど、要因はいろいろある。それらを含めて結局は、候補者自身の人間力が勝負を決めるのだ。だから、与党陣営の勝敗については、最初から最後まで、増田氏が小池氏に勝つことはないと、私は一貫して見ていた。

小池氏と鳥越氏の争いについては、正直言って分からないところが多かった。私たちの世代では、鳥越氏が有利であると分かっていたが、全世代を通じると、不安があった。しかし、それだけだったら五分五分だったと思う。都知事選は、マスコミの影響力が圧倒的に大きい。だから、私はマスコミの動きをフォローしていたが、これは圧倒的に小池誘導報道が多く、鳥越については、ネガキャンが殆どであった。

新聞イメージ

そのネガキャン度は、常軌を逸していた。永田町徒然草で書いたように、それは「政府与党とマスコミの合作による、政敵を抹殺する行為」であった。私は、敢えて“白色テロ”と最大限の表現を用いて、これを非難した。これは、まさに鳥越氏を抹殺した。「小池氏の勝利は、官邸の卑劣な手段によって作り出されたモノである」と、私はハッキリと指摘しておく。

卑劣な手段と無責任な扇動によって誕生した小池都政が、今度は政府与党を苦境に陥れることになるであろう。まず、自民党がごちゃごちゃなる。そして、都政もごちゃごちゃになるだろう。政治の世界の嘘とまやかしは、必ず化けの皮が剥がされるのだ。歴史はそのことを教えている。今回の都知事選の結果は、私にとって残念ではある。しかし、これを前提にまた、戦わなければならない。

それでは、また。

  • 16年08月01日 03時37分AM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

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