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16年05月14日

No.1828

熊本地震の発生から、1ヶ月になる。地震発生の時、私はあるテレビドラマを見ていた。地震発生を知らせる緊急放送以後、ずーっと地震報道になったので、そのドラマはそこでお終いとなってしまった(笑)。最初は、私の生まれ故郷で発生した中越地震に似た地震と思っていたが、一日半後の“本震”の発生により、中越地震とは似ても付かない大地震となってしまった。

いまでも、テレビを見ていると、毎日のように画面の上に地震速報が表示される。震度1以上の余震が、もう1400回以上という。また、熊本地震のことが報道される。これに加えて、舛添東京都知事のカネの使い方・パナマ文書・オバマ大統領の広島訪問・三菱自動車の燃費偽装問題・東京オリンピック招致に伴う賄賂疑惑等々、次から次と、ニュース報道は新しいネタに事欠かない。

このように次から次と問題が起こるのは、ハッキリ言って、安倍首相の政治が悪いからである。おかしな権力者を戴く国には、いろいろな問題が起こるものなのである。天変地異が起きることにも、権力者は責任を負わなければならないのである。それについて書いたのが、永田町徒然草No.1825「天変地異と政・権力者との関係」である。政治の真髄に関わる微妙な問題ではあるが、政治に関心ある人は、いつもこの事に思いを馳せて欲しい。

だから、わが国の最大の政治課題は、安倍政治を終わりにすることなのである。今度の参議院選挙がその出発点になるのだけは、間違いない。私は、その重要性と可能性を何度も何度も訴えてきた。そのような問題意識を持つ私にとって、最大の関心を持って受け止めた出来事は、小林節慶応大学名誉教授(以下、小林節氏という)が、政治団体「国民怒りの声」を立ち上げ、参議院選挙比例区に参戦するというニュースであった。

小林節氏は、昨年の安保法制改悪問題が大きな国民運動となった時に、その先頭に立って大論陣をはり、反対運動を盛り上げた立役者の一人であった。昨年9月、安保法案が可決成立した後も、小林節氏はこの法律を廃止するという運動の先頭に立ち、多くの集会での講演に加え、マスコミ紙上で論陣をはるなど、精力的に活躍してこられた。

この運動を続ければ、当然のことながら、野党共闘・野党統一という問題は避けられなくなる。小林節氏は、それについても腐心され、結果として遂に政治団体「国民怒りの声」を立ち上げ、参議院選挙比例区に立候補を決意した。これまで安保法制反対運動が盛り上がっただけに、この運動に携わった多くの人々にインパクトを与え、小林節氏の決起には大きな賛同が集まるものと、私は期待している。

大手マスコミは、小林節氏の行動を完全に無視した。大手マスコミ以外の報道では、どうなのだろうか。私は、インターネットの動き全体を把握する力はないが、私が接触している範囲では、意外に小さいような気がしてならない。昨年の安保法制反対運動を盛り上げたツールとして、インターネット・スマホが挙げられる。その世界ではかなりの動きがあるのだと思うのだが、私には、その詳細は分からない。

私が小林節氏の決起に大きな関心を抱くのは、平成13年の参議院選挙で、私自身が比例区選挙に立候補したことがあるからである。私が立ち上げた政治団体は、「新党・自由と希望」であった。「新党・自由と希望」のメインテーマは、自公連立の批判と政教分離の実現であった。当時は多くの国民が、公明党が政権の中に入ることに疑念を持っていた。私は当選を確信して、勇猛果敢に立候補したが、結果は目標に遠く及ばなかった。

だから、私は小林節氏の今回の決起を他人事とは思えないのだ。小林節氏は、インターネットを駆使した運動を展開するという。私が代表を務めた「新党・自由と希望」も、当時としてはかなりインターネットを有効に使ったと思うが、選挙は残念ながらインターネットだけでは出来ないし、行ってはならないのだ。政治団体「国民怒りの声」のWebサイトを検索してみたが、現在のところ、未だ開設されていないようである。ちなみに「新党・自由と希望」のWebサイトは、現在でも見られる。当時のことが、懐かしく思い出される。

政治団体「国民怒りの声」の運動が今後どのようになっていくのかは、私の予想の及ぶところではないし、また予想する必要もないだあろう。政治や選挙は、人が行うものであり、小林節氏の政治性と、氏の決起に共鳴して共に立候補する人たちの人間力によって決まる。安倍政治に怒っている人たち、安倍政治にピリオドを打ちたいと思っている人たちには、想像を超える人々や人士がいると思う。

投票率にもよるが、参議院選挙比例区で1議席を得る為には、110~120万票が必要である。これは、実は大変なことなのである。だから、野党からは「批判票が分散する」という冷たい反応が出ている。しかし、こんどの選挙で野党共闘が勝つためには、圧倒的な票が必要なのだ。1000万票や1500万票の、野党票の上乗せが必要なのだ。小さい事を言うな、と私は思っている。「国民怒りの声」の活躍に、私は期待している。

今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。

  • 16年05月14日 11時45分PM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

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