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政策 はばたけ! 十日町市。「偉大なる郷土」への道すじ

白川勝彦

政策 偉大なる郷土を創る。

白川勝彦です。30年間にわたり皆さまから温かい大きなご支援をいただきましたこと、改めて心から御礼を申し上げます。皆さまのご支援に応えるべく、ほくほく線の電化・当間高原リゾート・妻有大橋・大沢トンネルの建設など力の限り努力をしてきたつもりですが、かえりみて多くの反省もあります。またこの4年間、命がけの政治行動をしてきたつもりですが、十分なご理解を得る努力をせず、そのため多くの皆さま方にご迷惑をおかけし、信頼を損なってしまったこと、心から深くお詫び申し上げます。

さて、5市町村が対等合併して誕生する、新しい十日町市の市長選出馬の発表にあたり、私は「偉大なる郷土を創る」というテーマを提起しました。これは、私自身が命がけで取り組む課題であると同時に、6万5000の皆さまに投げかけたテーマでもあります。豪雪・過疎・高齢化・地場産業の長期低迷など、十日町市の現状は極めて厳しいものがあります。そのような状況を十分知りながら、いや、熟知しているからこそ、あえて十日町市政の基本は「偉大なる郷土を創る」でなければならないと考えたのです。

私たちの父や母は、苦しい中でも私たちを生み育ててくれました。新しい十日町市も、6万5000の市民の生活や家庭をまもり繁栄させるために、全力をつくす存在でなければなりません。十日町市という行政体を、すべての市民がそのような存在(力強い味方)と思えるようにすることが、偉大なる郷土を創るということなのです。市民の願いや要望が多岐にわたるため、十日町市行政が命がけで実行しなければならないことが数多くあります。行政の範囲を超えて、政治の力で実現しなければならないこともあります。

このたび、十日町市長選にのぞむ私の政策を発表しました。十日町市を「偉大なる郷土」とするための具体的なビジョン(課題)です。かなり長くなりましたが、これでもまだ足りないでしょう。みなさまのご意見をお聞きし、追加していくつもりです。私がここでお約束したことは、いますぐできること、少しの歳月をいただければ必ず実現できることだけです。

「政治家は、国民にいい加減な約束をしてはならない。しかし、いったん約束をしたことは命がけでこれを行わなければならない」──私の政治の師・大平総理の言葉です。お約束したことは、私は命がけで必ず実現します。やりたくても現時点で自信のもてないことは、あえて書いてありません。良くても悪くてもそれが私の生き方だからです。ご一読の上、ご高評いただければこれにすぐる喜びはありません。

平成17年3月吉日
白川 勝彦


─ 新十日町市の行政運営の基本的な考え方 ─

  1. 私は、十日町市をすべての市民にとってもっとも身近な心強い味方(存在)とします。
    1. 合併により誕生する十日町市は、全国でもっとも高齢人口の多い市のひとつになります。高齢や病気のために不安をもった多くの市民がいます。地場産業の長期低迷の中で雇用が極端に少なくなり、壮年層も不安を抱えています。若者は郷里に希望がもてず、都会での就職を当然のことと考えています。
    2. 中越地震は、災害の恐ろしさを改めて私たちに思い知らせました。私たちの地域は、豪雪・雪崩・地すべりなど恒常的な災害の危険を抱えた地域です。台風におそわれない保障もありません。信濃川は日本一の大河です。堤防が決壊すれば、大きな水害となります。災害に対する不安は、いつもあります。
    3. もっと大きくいえば、日本という国に対する信頼が崩壊しています。世界の奇跡といわれた日本経済の神話が崩壊してもう10年以上経ちます。凶悪犯罪の多発により、日本の治安は世界一という神話も過去のものとなりました。国民の老後の頼りである年金にも信頼がもてません。介護保険も同じです。国や県も膨大な財政赤字を抱え、いつ破綻をきたすかも分からないという状況です。日本列島は、不安列島といっても過言ではありません。
    4. このような不安があるからこそ、もっとも身近な行政体である十日町市はすべての市民に対して心強い頼りになる存在(味方)でなければならないのです。理屈抜きの課題です。それは、政府や県や法律を超えた課題なのだと私は思います。もっとも身近な心強い十日町市を作ることこそ、市長に課せられた政治的課題と私は考えます。
    5. 人も組織もその能力にみな限界があります。財源の乏しい十日町市は、万能ではありません。そんなことは当然のことです。それが問題ではないのです。いちばん大切なことは、十日町市は市民のために最後の最後まであらゆる知恵を出し、全力を尽くすという覚悟と姿勢をもち、現実に汗を流して努力する行政体かどうかということなのです。
    • 中越地震で大きな被害を受けた人々・仮設住宅に居住する人々が国県の支援措置を最大限受けられるように努力します。また十日町市としての独自の支援措置も検討します。
  2. 雇用の場の確保は、十日町市最大の課題です。
    1. 雇用の確保というと、すぐ企業誘致という話になります。日本の企業の多くが生産拠点を中国等に移している現状の中で、これは極めて難しい課題です。生半可な誘致策では企業はきません。思い切った企業誘致の施策とあらゆる努力をしなければなりません。企業誘致のために十日町市は最大限の努力をします。私たちの心意気が通じることを確信して。
    • 明石工業団地の整備充実と新工業団地・流通団地建設の検討、企業誘致専門職員の配置(民間人の登用を含む)、土地貸与制度の導入など先進例に学び、着実に成果を出します。また既に進出している企業の要望などに真摯に応えます。
    1. 雇用を確保するためにもっとも現実的で即効果があるのは、現にいまある地元の企業をまもることです。地元の企業の発展に十日町市として最大限の努力をすることです。市行政がお手伝いできることがかなりあるはずです。十日町市の地場産業は、きものの製造です。いまでも多くの人が働いている大切な地場産業です(もっともひろくとらえれば、就業人口3000人、総売上高150億円の地場産業です)。厳しい現状にありますが、ネバー・ギブ・アップの精神が必要ですし、行政として最大限の支援策を模索していかなければなりません。
    • きものメーカーだけにとどまらず、きもの製造の下請業務・きもの販売事業・きものメインテナンス業務など、きもの・繊維・ファッションに関するすべての事業所などでつくる「オールきもの連合」を支援する体制を作ります。オールきもの連合の各種事業を地場産業振興事業として積極的にすすめます。
    • 「きもののまち」にふさわしい街づくりをハード・ソフト両面からすすめます。茶道・華道・着付けなどの各種団体との連携・協賛などに財政的支援を含めてすすめます。きものまつりはそのシンボルです。雪まつりもその一環として大きな意味をもっていました。
    • 十日町市にあり、十日町市が積極的に推進してきた当間高原リゾートできものに触れ、きものをカジュアル着として気軽に着てもらう施策を実行します。現在のイタリヤ調の外観を乱さずに、きものがさまになる施設(和室や日本庭園など)も必要です。
    • イタリア・コモ市との姉妹都市提携30周年を契機に、ヨーロッパの絹の都 ── コモ市への職人留学・ファッション留学制度をつくります。人づくり・きもの産業のファッション産業への進出を根気をもってすすめることが必要です。またアート感覚・工房システムのきもの製造をすすめるための各種施策を支援します。
    1. 建設業は、いまや大切な地場産業です。多くの人々が働いております。災害に強い地域づくりのためにも、また住みやすい美しい街づくりのためにも、そして地域産業の発展のためにも、必要な公共事業はどんどんしなければなりません。私たちの地域には、必要な公共事業がまだまだいっぱいあります。しかし、公共事業費が削減されているのは厳然たる事実です。あらゆるルートを駆使して、国や県の公共事業をもってきます。市単独でもやらなければならない事業は、積極的に進めます。
    • 公共事業に対する偏見や縮小論が幅をきかせていますが、私はそのような立場をとりません。必要な公共事業は国県とも積極的にすすめる必要は依然としてあるのです。日本経済の活性化のためにも大切なのです。国や県に対して、十日町市が必要とする公共事業を誘致するために、私はその先頭に立ちます。また市職員は政策に精通し、国県の各種の有利で魅力ある施策を十日町市に導入するプロでなければなりません。
    • 十日町市の財政は決して楽ではありません。しかし、十日町市が単独でも作らなければならない道路や橋梁や施設はたくさんあります。最小限の事業費で最大の成果をあげるためには、建設業者の協力を得るとともに十日町市としても工事の平準化・通年化などの知恵や工夫をする必要があります。
    • 激甚災害の指定をうけた中越地震と平成17豪雪の災害復旧工事をしっかりと行います。また260億円の合併特例債対象事業(10年間で国が67パーセントを補てん)を早期に決定します。こうした事業を施工するなかで、建設産業全体の質的向上をはかり、競争力のある産業として育成する。
    1. 十日町市は、人口の比率ではコンピュータ・ソフトの技術者が県下で多いところです。誇りにすべきことです。しかし、IT産業もインドや中国にいつ仕事を奪われるかもしれない状況にあります。これからは知識集約型の質の高いIT産業でなければ生き延びれません。そのためには現状に安住することなく、一歩先を見越してコンピュータ技術者の人材育成やコンピュータ関連業界の振興を十日町市としてもすすめる必要があります。
    2. イラスト 偉大なる郷土の田に立っててんこ盛りのご飯と酒を両手に笑う、農作業姿の白川勝彦私たちの地域には、日本一の魚沼産コシヒカリがあります。いまや全国的なブランドです。ふのりをつなぎに使ったへぎそばは、いまや全国的に有名となりました。きのこ栽培は全国でも有数の産地となりました。食の安全に対する関心の高まりや観光客の増大などを考えれば、農産物の販売・加工などに積極的・組織的に取り組むことにより、私たちの地域の農業にも大きな可能性があります。

      JAを中心にして行政も積極的に参加して、21世紀の中山間地農業の先進地域をめざします。農業立町を自負する津南町とも力を合わせてすすめます。

    3. 観光面をみても、松之山温泉は全国ブランドです。当間高原リゾートは、必ず全国的なブランドになれます。清津峡と秋山郷は、天下に知れた名勝の地です。これらを核として、十日町市の観光資源全体をネットにすれば、観光を大きな地域産業として育てることができます。地域全体で、全国に先駆けて長期滞在型の観光リゾート地にするのです。
    4. この他にもいろいろな可能性のある地域企業や産業がまだまだたくさんあります。これらの企業努力を支援し、地域産業を育てることは、十日町市の行政のもっとも大きな課題です。
    • これだけ働く場がない、失業者が多いといわれている十日町市においても、労働力のミスマッチがかなりあります。行政が関与して人材派遣業務をすることによって少なくとも50人くらいの就業の場は確保され、労働力を必要とする事業所などは助かります。創意工夫が、あらゆる分野で求められます。
    1. 新しい地域産業を興すことも真剣に模索しなければなりません。地域環境と現在の経済状況は極めて厳しいものがあります。新しい地域産業を興すといってもそんなに簡単なことではありません。ですから、半官半民で地域産業を興すことも視野に入れてこの問題に私は取り組みます。資本も技術もなかった明治維新の時に、明治政府がとった政策です。
    • 雇用の場の不足は、この地域を崩壊させてしまうほど深刻な問題だという認識を私はもっています。合併特例債の対象となる地域振興基金30億8000万円は、働く場を作り出すための貴重な原資として活用します。
  3. 十日町市は、どんな問題からも逃げません。市民のためになることならば、どんな課題にも全力で挑戦します。地方主権を体現する十日町市を作ります。
    1. 十日町市の第一の課題が、すべての市民の味方であることを考えれば、十日町市の行政はあらゆる問題に取り組まなければなりません。権限がないとか財政的に無理ということで、問題から逃げることは許されません。権限がないのなら権限のあるところとかけ合い、財政的に無理なら財政力のあるところに働きかけて、問題の解決に全力で取り組まなければなりません。
    2. 必死に努力すれば、道は必ず通ずるものです。いちばんいけないことは「私の担当ではない、市行政の仕事ではない」といって問題から逃げることです。市民が苦しんでいる以上、それは十日町市行政の問題なのです。この基本をおさえなければなりません。行政の悪い癖と言われる「たらい回し」など、十日町市にあってはなりません。

      ベテラン職員による受付案内業務・24時間市民サポート業務を実施します。

    3. あらゆる努力をしても、道がないこともあるでしょう。その場合でも、十日町市として何ができるのか、最後の最後まで知恵と工夫をしなければなりません。たとえささやかであっても、十日町市として独自の対策や施策を講ずることを真剣に模索しなければなりません。その小さな営みが市民を救い、同じ問題に悩む全国の人々を救う制度を作ることにつながるのです。地方主権とは、こういうことだと私は思います。
  4. 夢と希望を大切に育て、「偉大なる郷土」に住んでいることを誇りにできる十日町市づくりをいたします。
    1. 自然的・歴史的・経済的な面からみて、十日町市のおかれている条件は厳しいものがあります。私たちは、このような基礎認識をまずもたなければなりません。それだけにあらゆる分野で、他の地域に比べ努力しなければ同じ水準を確保することもできません。チャレンジ精神・努力する力は、十日町市発展にとって絶対に不可欠です。
    2. 幸いにも十日町市民は、チャレンジ精神と努力する力をもっています。これを大切にしながらその力を結集すれば、夢と希望のある十日町市を作ることは必ずできます。いまいちばん心配なことは、あまりの厳しさのためチャレンジ精神そのものが萎えようとしていることなのです。
    3. 私は夢を大切にします。希望を実現しようとする人々を支援する十日町市を作ります。行政の力を夢と希望の実現に集中します。十日町市が市民と一緒になって夢と希望の実現に本気で取り組めば、必ず何かが生まれます。行政の狭い視野をのり越え、十日町市の発展のためならば何でも挑戦するという姿勢が必要なのです。当間高原リゾートも、ほくほく線の電化も、夢から出発し実現したのです。
    4. 地場産業の長期低迷のために、就業の場を長岡や小千谷や南魚沼市などで働いている人々がかなりいます。短期間で十日町市にすべての人々の就業の場を確保することは困難です。しかし、十日町市に暮らすすべての人々が、「住むのは十日町市が一番いい」と思える地域づくりは必ずできます。またしなければなりません。十日町市を東京や新潟市のようにはできません。またする必要もないのです。十日町市を「偉大なる地方都市」とすることが大切なのです。
  5. 住民自治・住民参加をあらゆる分野で行い、行政と市民の力で日本一安心な住みやすい十日町市を作ります。
    1. 行政だけですべての分野の住民サービスをするという時代は終わりました。国も地方も財政は破綻寸前なのです。いままで行政がやってきたことも、市民の力を借りなければできない分野が多くなります。市民にはそれを行う知恵も力もあるのです。住民自治と住民参加があってこそ、地方自治はその本来の目的を達成できるのです。
    2. 福祉を例にとって説明します。福祉は、いまや行政のもっとも重要な分野です。立派な特別養護老人ホームはできました。一方ではここに入居することができず、家庭崩壊の危機にさらされている家庭もあります。必要な施設は作らねばなりませんが、いま現実に介護で苦しんでいる家庭を救わなければなりません。行政と市民の力を結集すれば、満足とはいえなくとも多くの人々が現実に助かる施設を整備することはできるはずです。

      私たちの地域には「困ったときはお互いさま」という気風と伝統があります。市民の力を信頼し、行政が知恵と汗を流せば、いろいろな福祉政策を実施することが必ずできます。

  6. 日本全体と世界をつねに視野において十日町市づくりを行います。地域の自然や文化を大切にし、それを全国や世界に発信します。全国でもっとも光輝く自治体を作ります。
    1. いまや小さな町工場といえども、世界を相手にしなければ商売することはできません。魅力と活力のある十日町市をつくるためには、全国的・世界的な視点をいつも頭において行わなければなりません。そのような視点をもって作られたものは価値を失わず、時間とともにその価値を増して十日町市の発展に寄与するのです。当間高原リゾートは、そのような視野をもって作られました。まだまだ発展途上ですが、全国のリゾート計画が挫折している中で順調に育ち、これから一層発展していきます。
    2. 当面“10の日本一”のある十日町市をつくります。

      雪まつりは、日本で最初の雪まつりでした。十日町市には魚沼産コシヒカリという日本一美味しいお米が取れます。縄文時代でいちばんという国宝火焔型土器があります。十日町市と津南町にある信濃川の河岸段丘は、日本一の広さです。木の芽(あけびの新芽)は、日本一美味しい山菜だと私は思っているのですが…。このように考えれば、十日町市に“10の日本一”を作ることは十分できます。

    3. “10の日本一”があるということは、十日町市の誇りとなります。子供たちに自信と勇気を与えるでしょう。これを全国にどんどん発信しましょう。それは、十日町市の発展に必ず大きく貢献することになります。郡を超えて誕生した十日町市は、全国でも画期的な合併です。まず十日町市が全国でもっとも光輝く自治体になることです。それには、お金も時間もかかりません。今度の市長選挙と市議会議員の選挙は、その出発点でなければなりません。

以上の基本的な考えに立ち、当面する地震対策に全力を傾注します。各界各層の皆さまの意見を積極的に取りいれ、新十日町市の骨太の明確なビジョンを早急に策定し、新市の一体感をいちにちも早くつくりあげ、津南町とも連携しながら「偉大なる郷土」の建設に私の力のすべてを尽くします。


─ 十日町市が早急に取り組み、実現しなければならない課題 ─

  1. 十日町市の新しい建設計画を早急に確定し、この実現に全力を尽します。

    十日町市の合併に際して協定された新市建設計画は尊重されなければなりません。しかし、それらの事業のすべてを合計するとその額は1000億円にもなります。この中で特に重要かつ緊急性のあるものを、260億円の合併特例債対象事業(その67パーセントが国から補てんされる)として十日町市誕生と同時に策定しなければなりません。30年先、50年先を見据えてこの計画を策定することが新しい市長と市議会の最大の責任です。今回の市長選でもっとも議論されなければならないことはこのことなのです。このような新市建設計画および十日町市の発展のためのビジョンの中で特に重要な事項について私の考えをのべます。

    1. 郡を超える画期的な合併をなし遂げて誕生する新十日町市を、すべての十日町市民が一体感をもてる地域にすることがもっとも急務です。そのために、まず 5市町村を結ぶ道路網を可及的速やかに整備します。また十日町市の諸施設をバランスよく配置・整備します。
    2. これまでの十日町市街地および川治地区を新しい市街地整備地域とし、ここに中核的都市機能を集積して、活力と魅力にあふれた競争力ある偉大な地方都市──十日町市をつくります。商業振興特別地区をつくり、賑わいのある楽しい誇りにできる中心市街地をつくります。そのためには、この市街地整備地域内の幹線道路を整備しなければなりません。また無料大駐車場の建設もしなければなりません。10日に一度の「十日町市の十日市」を創設します。
    • 国道117号線の山本川治地内の改良、昭和町・寿町・千歳町・河内町・妻有町・川治と連なる通りを「十日町大通り(仮称)」とし整備します(川西町からの進入をスムーズにするために知恵をしぼります)。飯山線沿に新しい市道を作ります。本町西線も飯山線の西側の十日町台地の基幹道路です。四日町地内の早期建設はもちろんですが、北新田・新宮地区でのT字路状態を改良します。またこれら交差する東西の道路も改良し、新十日町市の市街地にふさわしい街路を整備します。
    1. 川西町、中里村、松代町、松之山町の中心市街地を個性ある活気にみちた商業・教育文化・交流ゾーンとして整備します。また水沢地区、下条地区、松之山温泉街を特色のある魅力にみちた商業ゾーンとして整備します。十日町市全体がバランスのとれたどこに住んでいても便利で誇りのもてる地域づくりを行います。
    2. 仙田地区と伊沢地区、室野地区と浦田地区、吉田南部地区と姿安養寺地区と貝野地区は、歴史的・地理的条件からすれば本来一体の地域であったのですが、行政区画が違ったためにその可能性を十分発揮できませんでした。大合併を機に行政区画の障害はなくなりました。私はそれぞれの地域の振興策を地域の要望をふまえてこの際策定して実行します。
    3. 十日町市の生活・産業・観光の発展のために、他都市とのアクセス道路を整備します。上越魚沼高規格道路の六日町からの着工は、私が亀井建設大臣に直訴して国の直轄事業としてやることになったのですが、その後話がどんどん小さくなってきました。もう一度リセットしなければなりません。高速道路が1メートルもない市は、新潟県では佐渡市と十日町市くらいでしょう。高速道路へのアクセス道路が必要であり、贅沢でないことは国県とも分かっているのです。
    • 国道117号線は十日町市の基幹道路です。下条地区、山本川治地区、馬場水沢地区を新規格で改良するよう国県に強力に働きかけます。また小千谷市内の17号バイパスからの入り口、岩沢地区の改良を小千谷市とともに国県に働きかけます。国道252、253、353、403、405号線の全線が国道の名にふさわしいものとして整備されるよう国県に働きかけます。主要地方道小千谷十日町津南線、焼野大和線、土市石打線は、国道並に整備するよう働きかけます。十日町市下島の幹線道路である市道高山太子堂線を南に向けて延長します。
    • 長期的な課題として、関越道・越後川口インターと上信越道・飯山インターとを結ぶ「信濃川高速道路(仮称)」の建設を関係市町村と協力して国に働きかけていきます。この高速道路は新潟市・長岡市と長野市・松本市を結び、また新潟県・山形県・秋田県から中京都市圏への最短のルートであり、国土幹線道路として国が整備する価値のある高速道路としての条件を備えています。関係する県からも協力を得ます。
    1. これまでの道路建設・地域整備は、利便性が中心でした。これからの道路建設や地域整備は利便性と同時に美しさ・快適さ・安心(アメニティ)などを兼ねそなえた街づくり・集落づくりに寄与するものでなければなりません。また行政が勝手に決めるのではなく、それぞれの町内や集落が知恵と工夫をしてこれを行い、行政がこれを精一杯バックアップするというものでなければなりません。これを積極的に推進し、また統一性をもった美しい迫力のある都市づくり・ふるさとづくりとするために、十日町市独自の条例などをつくり支援をしていきます。
    • 中条地区、新座大井田地区、大黒沢・伊達・土市地区、中里村田沢地区、川西町千手地区は現在も人家密集地区です。国道117号線・主要地方道は整備されていますが、これに平行する市道・町道の整備が十分でありません。県道中条田川線( いわゆる旧道 )の中条北原と下条上新田を結び、下組地区で国道117号線と接続させます。これらの地域は今後とも十日町市の魅力ある市街地や住宅地でなければなりません。私は、これらの地域の市道を整備して利便性とアメニティあふれる市街地・住宅地にします。
    1. 現在の十日町市役所は、十分な駐車場もありません。少なくとも公用車を入れている車庫などは現在の位置には必要ありません。すべて市民本位という視点から市役所の周辺整備、内部のレイアウトなどを見直します。当分の間、市役所の建設はしません。各種のイベントや公演などを行う文化会館の建設は、市民の強い要望としてあります。慎重に検討します。
  2. 福祉の充実と健康づくり
    1. 「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障および公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」(憲法25条)。健康で文化的な生活を営むことは、憲法が国民に保障する権利であることを、私は十日町市の行政の執行にあたって常に銘記します。最近では、国民健康保険の赤字が各自治体にとって深刻な問題になっています。健康づくりは、一人ひとりの市民の幸福であることはもちろんですが、十日町市にとっても重要な課題になっているのです。スポーツや健康づくりの施設や機会を市政の重点にすえます。健康や予防医学に関する研修活動を盛んにし、市民の健康づくりに努めます。
    2. 不幸にして健康を害した市民には、もっとも水準の高い医療が受けられるようあらゆる対策を行います。高度の医療機関を十日町市に確保しなければなりません。県が構想している「基幹病院」を十日町市に誘致することも含めて気迫をもって県当局に働きかけます。圏域人口約8万や高速道路がないことなど鑑みれば、決して無理な要望ではないはずです。

      介護を要する人には、適切な介護が保障されるよう最大限に努力します。松代町や松之山町の方々は、介護が手薄になるのではないかとの不安をもっておられますが、平成の大合併は介護保険を小さな町村ではやっていけないという危機感がひとつの契機になったのです。その意味からも、このようなことがあっては断じてならないと私は肝に銘じています。

      医療や介護の施設の充実は、雇用の場の確保にもつながります。国県の各種制度を最大限に使い、医療・介護施設の整備・充実に努めます。また十日町市独自の制度をつくって、さらに実情に合った各種施設を整備・充実します。

    3. 障害のある人々の福祉の充実に最大限の努力をします。また障害のある人々の就業対策をすすめ、社会参加の機会を拡大します。生活保護世帯の自立支援を積極的に行います。
  3. 教育に力を入れ、人材を育てます。少子化対策と子育て支援策を充実します。
    1. 教育は国の基と言われます。十日町市にとっても、教育は郷土発展の礎です。身心ともに健全な子供が育つことこそ、すべての家庭の願いです。十日町市は、教育に最大限の配慮をし、人材を育てることに労もお金も厭いません。親や地域や十日町市のこうした熱意は、児童や生徒や教師にも必ず伝わります。十日町市を全国でももっとも教育熱心な市にしましょう。
    2. 十日町市には、公立学校しかありません。地域の熱意を学校関係者に伝え、これを日々の教育現場で活かしてもらう必要があります。そのために地域と学校の連携を確保し、教育の質の向上のために十日町市独自の支援制度をつくります。
    3. 地元の要望をふまえた特色ある専門学校は、これを誘致することができます。しかし、大学や短期大学などは、現状では圏外にたよらざるを得ません。そのために親の負担は大きいものがあります。これを支援するために、奨学金制度を拡充します。また高等教育を受けた者が地域で職に就けるような各種施策を真剣に行います。
    4. 十日町市にとっては、少子化は深刻な切迫した問題です。少子化対策は、地域の命運のかかった重要な課題として取り組みます。そして、少子化対策の最初の前提として、若者に魅力ある十日町市づくりを創意工夫をして行います。青年の社会文化教育活動に十日町市として財政的な支援を行います。
  4. 文化の振興と生涯教育の充実
    1. 文化活動は、私たちに生きることの素晴らしさを教えてくれるとともに、これを実感させてくれるもっとも人間的な営みです。文化の集積は、人間や地域の価値を決めるといっても過言ではありません。十日町市を偉大なる郷土として誇りある地域とするためにも、文化活動を振興することはきわめて大切です。文化施設の整備拡充をするとともに文化活動を支援する制度をつくります。文化活動は地域戦略としても必要なのです。
    2. 地域文化は、発掘したり、育てていくものです。例えば、私たちの地域にある貴重な文化財もこれを保護したり、周辺整備をしなければ無くなったり埋もれたものになってしまいます。私たちの地域を魅力ある長期滞在型の観光リゾート地域にしていくためにも、地域文化は欠かせません。私は「十日町市100選」を指定し、財政的インセンティブを与えみんなでこれを保護し育てていくような仕組みをつくります。
    3. 生涯を通じて学習することは、私たちが全人格を完成するために必要なことです。大人たちが生涯教育にいそしんでいることは、子供たちの教育にも良い影響を必ず与えます。産業振興にも学習は必要です。十日町市は、市民の生涯教育に必要な施策と実施体制を早急に整えます。
    4. 生涯教育や文化教養活動のためにCATV(有線テレビジョン)は、非常に有意義です。月々3000円くらいの料金で100チャンネルのテレビ放送がみれるCATVを十日町市につくります。インターネットもきわめて安価でできるようになります。教育・文化・教養の情報については、東京にも負けない十日町市にします。260億円しかない合併特例債の40億円以上もCATV事業に使ったのでは、他の事業ができなくなります。民間活力を使い、もっと少ない公的出資でCATV事業会社を立ち上げ、これを実現します。電気通信・放送関係の政策は、私がもっとも得意とする分野です。
  5. 行政改革を行い、財政を健全化させ、市民のために必要な施策を力強く実施できる体力のある十日町市を作ります。
    1. イラスト 地方自治の大輪の花を咲かせる白川行政改革とか財政の健全化などというと、公務員にとってはきつい、また市民にとってはせちがらいという印象が付きまといます。しかし、行政改革や財政の健全化は、市民のために本当に必要な夢のあることを実施するための態勢や財源をつくることなのです。現在のように財政が逼迫していたのでは、やりたいことや本当にやらなければならないことが、思い切ってできないのです。
    2. 5つの市町村が一緒になる訳ですから、それだけでも長い目でみればかなり行政改革は進みます。またそうしなければ、せっかく合併した意味がありません。私はあせらずしかし着実に行政改革をすすめます。給料に見合う仕事をしなければ市民が納得しないことを理解させ、市職員に新しい任務と仕事をみつけます。合併に伴って発行できる260億円の有利な特例債で事業をすすめることができますし、30億8000万円の地域振興基金を国の支援を受けて設けることもできます。合併を機に「攻めの行政」を展開するチャンスがあるのです。
    3. 長期的にみれば、国の財政も十日町市の財政も厳しくなっていくことは避けて通れません。しかし、十日町市のやらなければならないことはますます増えてきます。財政が苦しいからといって、本当にやらなければならないことをしなければ、十日町市に未来はありません。本当にやらなければならないことを実行するために思い切った行財政改革を行うのです。行財政改革は、夢と希望を実現するために行うのだという基本認識に基づいて、市民と市職員の理解と協力を得てすすめます。
  6. 十日町市の外延を広げる。
    1. 故郷のある人は、人間として大切なものをもっているといえます。私たちの地域から他地域に移住した人はたくさんいます。その人たちにとって、いま住んでいるところが故郷といえるとは限りません。十日町市は、そのような人々にとって偉大なる故郷であり続ける努力をします。
    2. 偉大なる地方があって、はじめて大都会も成り立つのです。いま地方の衰退は深刻です。大都会は殺伐としています。地方に住むことの素晴らしさに国民が気がつくのは、そんなに遠いことではないでしょう。私たちがすすめる長期滞在型の観光リゾート産業は、その経過的なもののように私は思います。いずれにしても、偉大なる地方は求められているのです。十日町市と縁のできた人を大切にし、十日町市出身者と同じように十日町市のサポーターになってもらうのです。それは十日町市に新しい風をもたらし、私たちに郷土の魅力を気づかせてくれることにもなるでしょう。
    3. 多くの人々が訪ねてきてくれる十日町市でなければ発展はありません。また多くの人々と交流できることは、私たちが生きる上で大きな喜びだと思います。人との縁を大切にする。人との縁を積極的に求める。私たちがいつもやっていることです。十日町市としても、それを意識的・積極的にやろうということなのです。
    • 十日町市出身者や十日町市に在住したことのある方々など、十日町市に関係するすべての人々を大切にし、十日町市を「日本の偉大なる故郷」とします。特別市民制度(仮称)などの創意工夫をして縁故や関心のある人々のパワーを十日町市の発展につなげます。「年金生活をするならば十日町市で!」と思われるような郷土をつくります。
  7. 環境をまもり、自然を育てる。

    環境保護にとどまらず、豊かな自然を作り出すために政策を確立します。自然の恵みを大切にするライフスタイルの確立に努力します。日本一の大河・信濃川が流れることを誇りにできるようにするために、信濃川・清津川の水問題に市民と行政の総力をあげて取り組みます。雪を生活や産業に利用することを雪研究の目標として取り組みます。

    1. 豊かな自然に囲まれた良い環境の中で暮らせることは、いまや人間の幸福の条件となりました。幸いなことに良い自然環境は、十日町市にはいっぱいあります。しかし、環境対策をしっかりと行わなければ、良い自然環境も簡単に破壊されます。一度破壊された環境を元に戻すのは、多くの時間と経費を必要とします。
    2. 十日町市には森と森林がたくさんあります。しかし、日本の森林はこのまま放置していれば死滅すると学者は警鐘をならしています。見事な森林や山林をまもり育てるためには、莫大な費用が必要なのです。その費用は現在の経済ベースでは捻出できません。見事な森林や山林をまもり育てることは「十日町市百年の計」があってはじめてできるのです。これは一大プロジェクトとなりますが、知恵と工夫と努力で私たちの子孫に見事な山林や森林を残してやろうではありませんか。それは私たちの子孫にとって大きな財産になるでしょう。地権者、環境ボランティア、自然保護団体、林野庁などの力を長期的・体系的に結集して取り組みます。
    3. 日本一の大河である信濃川が流れる十日町市ではありますが、私たちが眼前に見る信濃川はとても日本一の大河などと言えるものではありません。地震後、私たちは本来の信濃川を久々に毎日見ることができました。鮭もたくさん遡上してきたと聞きました。信濃川は十日町市の母なる川なのです。

      原因は明々白々なのですから、長期的に考えるならば問題の解決はそう難しいことではないのです。問題は今どうするかということです。自然保護・環境保全ということがいかに大切かということは、いまや国民的なコンセンサスです。ですから、問題解決は必ずできるのです。日本一の清流のひとつである清津川の水問題も同じです。私は信濃川・清津川の水問題を十日町市最大の環境問題と位置づけ、正面から組織的に本気で取り組みます。

    4. 克雪・親雪・利雪などといろいろなことがいわれいますが、私たちの地域にふる雪は現実には大きなあしかせ桎梏です。平成になってはじめての豪雪でそのことをあらためて実感しました。私たちが豪雪を天からの恵みとして本当に実感できるのは、雪をエネルギーとして現実に利用することができるようになったときでしょう。

      かなりいいところまできています。私たちの研究と努力で、雪を莫大なエネルギーの塊として現実に利用できるようにすれば、十日町市は大きく飛躍することができます。雪の利用に関する研究開発に精力的に取り組みます。

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