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お盆の入り

08年08月13日

No.899

今日は旧盆の入りである。東京のお盆は7月であるが、その東京でも今日からお休みのところが多い。鉄道も高速道路も空の便も帰省ラッシュとなるのであろう。私は既に帰省しており、帰省ラッシュとは関係ない。昨日は予定通りお墓の掃除をした。お墓参りも1日繰り上げてしたので、今日からの日程はフリーである。目が覚めてからどうするか考えようと思っている。休みくらいは予定に縛られずに、フリーに行動したいと思っている。

昨日のお墓掃除の顛末をお話しよう。一昨夜ちょっと深酒をしたのとテレビでオリンピックを遅くまでみていたので朝起きはできなかった。午前10時ころお墓掃除に向かおうと思い、実家の近くに住む従兄弟のところに電話をした。草刈の鎌や軍手などを借りるためである。作業に適した服は東京から持ってきていた。運良く従兄弟は自宅にいた。これからそちらに行くので待っていて欲しいと電話をし、タクシーで出かけた。良い天気であった。

従兄弟の家に着いてお墓のある所まで行った。お墓の周りは草ぼうぼうと思っていたら綺麗に草は刈られていた。昨朝埼玉県久喜市に住む兄から電話があり、お墓の周りの草を刈って欲しいとの電話があったので、従兄弟が刈っていてくれたのだ。そうすると私のすることはお墓の草を取るくらいしか仕事は残っていない。それは私の仕事である。しかし、それにしては時間がありすぎる。そこで私は従兄弟に石材店に車で連れて行ってもらった。線香立と蝋燭立と花瓶を買うためである。

線香立は特に問題はないのだが、私は蝋燭立を買いたかったのである。なぜかというと、お墓参りに蝋燭を持ってきてもいつも少しの風で火が直ぐに消えてしまうからである。「蝋燭の火が消えても気持ちが通じれば良いのだ」と亡くなった父は言っていたが、せっかく持ってきた蝋燭の火がすぐ消えてしまうことが私は小さい時からちょっと気に入らなかったのだ。石材店に行けば、そういうものが何かあるだろうと思ったからである。

石材店で商品をみると、確かにそのようなものがあった。石で作った箱様のもので、箱の中には蝋燭立も線香立がある。これならば確かに蝋燭の火は消えないであろう。しかし、ちょっと立派すぎるのである。自然石だけで作られた古い私の家のお墓には不釣合いな気がした。少し重いが持ち去ることもできる。値段もかなり高い。私がなりよりも気がかりのは、全体のバランスが崩れてしまうことである。脇役が主役を食ってしまうという感がするからである。

そんな気がして迷っていた時、店員が風防付きの蝋燭立を勧めてくれた。線香立も一緒に付いている。値段も5000円と値ごろである。これに決めた。それを買って再びお墓の所に戻った。私は2時間お墓の掃除をするから、午後2時に迎えてきてくれと頼んで従兄弟と別れた。正午前後であった。古いお墓なので、石垣で作られている。コンクリートでだいぶ固めてあるが、それでも小さい雑草が生えている。枯れ枝なども少しある。

2時間の作業としては、私の仕事が少な過ぎる。しかし、従兄弟に午後2時に迎えに来てくれといった手前、2時間は仕事をしなければならない。まず石垣の間に生えている雑草を丹念に取った。いくら丁寧に取ってもこれは30分もすると取るものがまったく無くなった。

次の作業は、従兄弟が草刈機で刈ってくれたところの雑草の根を取ることであった。お墓のある集落の共有地に生えている草は長い芝のような草なのであるが、その中に目立つ雑草がある。草刈機で綺麗に刈った後は目立たないが、そういう雑草は少し経つと直ぐに伸びてきて目立つようになる。私はそういう雑草の根を丹念に取った。これはちょっと力が要る。それにしても、お墓の石垣から1メートルくらいの範囲である。綺麗に取ったつもりだが、40~50分で作業は終わった。

墓石に鳥の糞が付いていたので、持ってきた雑巾で綺麗に洗うことにした。お墓の直ぐ隣にある家の人に頼んでお水をもらうことにした。ご主人がいて「私の家は井戸水ですから、どうぞ好きなだけ使って下さい」と快く応えてくれた。こういうところが郷里はありがたい。バケツに汲んだ水を墓石にかける。暫くして雑巾で拭くと汚れは綺麗に取れた。私は墓石だけでなく、お墓にあるお地蔵さんやその他の物にもお水をかけた。バケツで5~6杯くらいだ。お墓に生えている苔が生き返ってきた。

お墓の周りの雑草の根を取っていた時、お墓の周りの土はカラカラに乾いていた。十日町では暫く雨が降っていないという。これじゃ“ご先祖さま”も暑かろうと思ったので、お墓の周りに打ち水をしようと思った。お水はいくら使っても好いといわれているので、バケツに汲んできた水を撒くのだが、少々撒いたくらいでは少しも染み渡らないのだ。私は意地になってどんどんバケツに汲んだ水を撒いた。全部で30杯くらいの水を撒いた。お墓の周りがようやく潤った。

午後2時になったので従兄弟に電話して、蝋燭と線香を持ってきて欲しいと頼んだ。先ほど買った風防付きの蝋燭立の具合を確かめたかったのである。さっそく従兄弟が蝋燭と線香を持ってきてくれた。風防付きの蝋燭立に立てた蝋燭は消えなかった。調子は上々であった。従兄弟の店にいって休ませてもらった。お昼ごはんを食べていなかったので、コンビニから冷し中華を買ってきてもらい、遅い昼食をとった。着ていた服装は汗びっしょりであった。

ホテルに帰り、シャワーを浴び、コインランドリーで汗で汚れた物を洗濯した。クーラーの効いた部屋で遅い昼寝をした。目覚めたのは午後5時半ころだった。。私は十日町市にいる姉のところに電話をした。体調はどうかとまず尋ねた。何しろ84歳である。暑い中お墓参りに出かけられるか確かめたかったのである。姉は元気だという。私がお墓掃除をしたことを話し、一緒にお参りに行ってくれるかと話したところ姉は喜んで応じてくれた。

その姉の子供=すなわち甥からホテルに迎えに来てもらい、姉・甥・私の3人でお墓参りに行った。驚いたのは午後2時過ぎに点けた蝋燭がまだ灯っていたことである。蝋が溶け芯だけが残っている状態だったが、2本点けた片方の小さい火だがまだ灯っていたのである。これはなかなかの優れモノである。

姉が持ってきてくれた蝋燭と線香に火を点けた。辺りは夕闇となってきた。姉は般若心経を上げてくれた。信心深い姉なのである。姉も実家のお墓を参るのは久しぶりだといって、私がお墓参りに誘ってくれたことを喜んでくれた。風防付きに蝋燭立以外にも姉は蝋燭をいっぱい点けた。なぜかいつものように消えないのである。姉は「勝ちゃんがわざわざお墓の掃除をしてくれたのが嬉しくて、“お先祖さま”が消やさないようにしているのだ」といってくれた。姉にそういわれると私は嬉しかった。突然だが姉の家に行って、夕ごはんを頂いた。姉の家の嫁さんがお盆料理をすでに作っていたので、1日早いがそれを頂いた。

このような次第で、1日早いがお墓参りは立派に済ませてしまった。明日の夜がお盆のお墓参りだが、“お先祖さま”は許してくれるであろう(笑)。今日には十日町を出立しようと思う。どこに行くかはまだ決まらない。これからテレビを観て、寝る。目覚めてから決めることにしよう。

それでは、また。

  • 08年08月13日 03時23分AM 掲載
  • 分類: 1.徒然

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