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政治の生成流転

07年10月11日

No.577

今日の東京は、爽やかな秋晴れである。今年はこのような日が珍しいような気がする。気象情報によると北から寒い寒気が来ており、北海道などでは平地でも雪が降ってもおかしくない寒さになるという。日本列島全体が、“暑い、暑い”といっていたのが懐かしく感じられる。自然は、まさに生成流転である。

私が政治というものに関心をもち始めてから、45年くらい・約半世紀になる。季節は1年サイクルで流転するが、政治のサイクルは1年単位という訳にはいかない。政治のサイクルの単位は、いったい何年くらいなのであろうか。また経済のサイクルの単位は、いったい何年くらいなであろうか。経済のことは詳しくないが、政治のサイクルはきっと経済のそれよりも規則正しくないでことだけは確かなようである。

私たちの学生時代は、都市部で革新勢力が非常な勢いで伸びていた。東京をはじめ革新自治体が次々と誕生していた。国政選挙でも都市部は革新勢力が伸びていた。選挙の開票速報を寮の食堂で観ていて、都市部で革新勢力が伸びているのに地方・農村部で自民党が強かったことにお互いに慨嘆したものである。これだから日本の政治が変わらないんだ!、と私たちは口を揃えていった。寮で生活していた学生は、ほとんどがその地方・農村部の出身であった。それにしても“革新勢力”と言葉が、最近ではなんとも懐かしく感じられる(笑)

先の参議院選挙では、この地方・農村部で自民党が大敗した。もちろん都市部でも自民党や公明党は敗北したが、複数区のために一人区のようにオセロゲームにはならなかった。このように参議院選挙で、野党が自民党政府を追い詰めたことが過去に2回ある。いうまでもなく1989年(平成元年)と今年である。1989年の選挙は、とにかく消費税に反対というものであった。しかし、1990年の2月に行われた衆議院選挙で自民党は過半数を維持し、消費税はその後5%となり健在である

今年の選挙には、このような具体的な政策的課題はなかった。それなのに自民党・公明党は大敗した。それがいったい何なのか。実のところまだ定説はないようである。安倍首相は辞任した。しかし、そのPTAだった福田康夫氏が首相となり、福田内閣の支持率はいまのところ意外に高い。だから今年の参議院選挙の勝因・敗因をキチンと分析しないと、次の衆議院選挙で野党が確実に勝てるという展望は本当に開けてこないのである。

長い間わが国の政治に関わってきた者としてひとつだけいえることがある。政治的な劇的変化というものは、突然に誰も止めることができないスピードで起こるということである。それは政治を変えたいと思っている当事者の考えや思惑をも超えて変化する。それが政治的変化というものである。革命は、そのようにして起こるものである。このことを私が学んだのは、ジョン・リードの『世界を揺るがした10日間(Ten Days that Shook the World)』である。

政治的変化や革命は突然やってくるが地震や台風などの自然現象と違うのは、人間が関与していることである。「政治を変えたいと思っている当事者の考えや思惑をも超えて変化する」と書いた。そのことは確かなのであるが、政治的変化はそれを仕掛ける人がいることが重要なのである。私はいつも何かと戦ってきた。それはそのことを知っているからである。考えていることを起こすことができなかったときが圧倒的に多かった。せっかく実現できても私の思惑を超えることもあった。しかし、大切なのは「信念に従い、倦まず弛まず仕掛けてゆくこと」である。私のこのWeb活動もそのような信念に基づくものである。

それでは、また明日。

  • 07年10月11日 02時37分PM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

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