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ミャンマーはどうなったのだ!!

15年11月10日

No.1792

旭日大綬章受章について、多くの方々からお祝いの電話や手紙、電報やメールを頂いた。わざわざ事務所まで来られて、お祝い下さる方もあり、折角の機会であるので、できるだけ時間を取るようにして、お礼を申し上げた。また、以前から予定していた出張が重なったので、このところバタバタしていた。だから、あまりテレビが見られなかった。私の最大の関心は、ミャンマーの選挙であった。8日に投開票されたのだが、選挙の結果がなかなか分からない。

野党がかなりの得票で勝ったようだが、私は正確な数字が知りたいのだ。しかし、その数字をまだ、私は知らない。NHKの午後7時のニュース(ニュース7)でも、知ることはできなかった。そもそも、ミャンマーの選挙については、一言も触れられなかった。民放の夕方のニュースをチェックする時間はなかったが、どうかしているのじゃないか。それとも、私の関心がおかしいのだろうか。

ミャンマーは、かつてビルマと言われた。東南アジアの国々の中で人口も多く、国土も広く、資源に恵まれた大国である。ほとんどが仏教徒で、国柄も穏やかである。第二次世界大戦の際、わが国は軍事占領し、インパール作戦で多大な惨禍をビルマに(もたら)した。それにもかかわらず、非常に親日的な国なのである。ビルマ=ミャンマーは、戦後、複雑な政治的経過を辿った。そのため、わが国との経済的関係はあまり深くなかった。

しかし、ビルマには戦争中多くの人々が赴いたので、日本人の多くが関心を抱いていたと思う。竹山道雄の『ビルマの竪琴』は、多くの人々に感銘を与えた小説であり、映画だ。私は国会議員の時、二回ビルマに行った。最初の時は、ビルマ・ラングーンと呼ばれていて、二回目の時は、ミャンマー・ヤンゴンと呼ばれていたような気がする。

政権は軍事政権であり、国際的な経済制裁を受けていたので、経済的には最貧国であった。もちろん、わが国と国交関係はあった。だから、在ビルマ日本大使館があったので、視察には不自由はなかった。大使公邸で、大使の招待を受けた。その時伺ったのだが、大使公邸の真ん前が、アウンサン・スーチーさんが当時軟禁されていた自宅であった。確か、かなり大きな邸宅であったと記憶している。

アウンサン・スーチーさんのお父上が、アウン・サン将軍である。アウン・サン将軍こそ、建国の父なのである。いくら軍事政権でも、建国の父アウン・サン将軍の娘であるアウンサン・スーチーさんに対しては、軽々に手を出せなかったのであろう。私が訪問した時、この国は本当に苦しかった。しかし、大国としての自信なのであろうか、どこか、どっしりとしたものがあった。

この国が軍政から民政化して、今度は選挙で、政府を民主的に選出しようとしているのだ。アジアの民主主義国の先輩として、苦難に満ちたミャンマーの民主化に関心を持たないで、どうするのだ。それとも、そんなことはどうでもいいのか。多くの国民は、そうは思っていないと思う。これは多分、メディアの偏向なのであろう。それにしても、いったい誰に対する遠慮なのだろうか。わが国のマスメディアは、"もう狂っている"としか言いようがない。

もはや、日本の報道から、私たちが知らなければならない情報は入ってこない ─ 最近私は、そう感じている。昔のように英語が分かれば苦労はしないのだが、最近は、本当の情報を得るのにいろいろと苦労している。いま私がいちばん助かっているのは、NHK-BSの、午前4時か5時頃から始まる国際ニュースである。そのニュースも、NHKが編集すると、もうおかしくなる。何もしないで、各国のニュースをただ流してくれれば良い。

今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。

P.S.
  1. 午後9時のNHKニュースでは、三番目に報道した。
  2. 報道ステーションでは、一番最後に「圧勝ですね」と一言。
  3. NEWS23は、確認していない。

"Remise du Prix Sakharov à Aung San Suu Kyi Strasbourg 22 octobre 2013-18" by Claude TRUONG-NGOC - 投稿者自身による作品. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.
  • 15年11月10日 09時07分PM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

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