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おかしくなってきたぞ。

14年10月18日

No.1698

この週末は、全国的に秋晴れのようである。2週続けて、ほぼ全国的に台風に見舞われた週末であった。「爽やかな秋晴れのような政治」は、私が国会議員をやっていた時のキャッチコピーであった。それは、自由主義政治の理想だと、私は思っている。自由主義の政治は、国民の自由闊達な活動を期待し、その成果として、平和で豊かな社会を築こうと考えているからである。政府の役割の第一義は、国民の自由闊達な活動を保障することである。すなわち、「基本的人権の尊重」である。

基本的人権の尊重こそ、昭和憲法のもっとも核心的な概念である。基本的人権の尊重を闡明(せんめい)することにより、わが国は、自由主義国家であることを内外に宣言したのである。ところで、安倍首相とその仲間の言動・現に彼らが日々やっていることに、多くの国民は「基本的人権の尊重するという雰囲気」を感じているのろうか。彼らの言動やパフォーマンスに違和感がないというのであれば、国民の自由主義に対する感度も、相当に怪しいと言わざるを得なくなる。

特定秘密保護法・集団的自衛権行使容認の閣議決定・原発再稼働問題や消費税問題等に関する世論調査を見る限り、多くの国民は、安倍首相とその仲間を極めて、批判的に見ていることが窺がえる。そんなに悲観する必要はない。安倍首相とその仲間に心の中で既に負けているのが、ジャーナリズムと野党なのである。ジャーナリズムも野党も、国民の支持がなければ生きられないし、国民の支持がある限りは、生きながらていけるのである

難攻不落に見えた“安倍城”も、何だかおかしくなってきた。松島法相と小渕経産相のスキャンダルである。これをキチンと処理するのは、そう簡単ではないぞ。女性が輝く社会を標榜するのは結構なことだが、これを成長戦略のひとつにしたのは、あまりにも軽過ぎる。女性大臣を多くすることが女性が輝く社会の実現だと思うあたりが、あまりにも幼稚である。高市早苗や稲田朋美を重用するのにも、安倍首相の品性が窺がえる。

アベノミクスなるモノも、おかしくなってきた。世界的な株安ではあるが、日本株の落ち込みは大き過ぎる。安倍首相はまだ“バイ・マイ・アベノミクス”などという(つら)をして世界中を回っているが、アベノミクスなるモノの破綻は、もう明らかではないか。アベノミクスなるモノに追従しているのは、御用学者と御用エコノミストだけである。株価内閣と言われているだけあって、安倍首相は株価を上げるのに必死であるが、年金運用資金を株価維持に使うのだけは、()めさせなければならない

その厚労省がまた、後期高齢者の医療費値上げを画策し始めた。消費税を増税したのは、福祉予算を守るためではなかったのか。8%の消費税は、相当厳しいものがある。政府・日銀や経団連・マスコミ等は、「消費税8%による消費の落ち込みは、それほど大きくなく、間もなく回復する」と盛んに喧伝している。しかし、経済の現場は大きく違っている。それは、商売をやっていれば肌で感じる筈である。商売は、統計ではないのである。政治も、統計で論じてはダメなのだ

数年前、自民党が炎上した切欠(きっかけ)となったのは、後期高齢者医療制度の改悪からだった。自公“合体”政権はもう、そのことを忘れたのだろうか。役人には、政治感覚など露ほどもないのだ。だから、政治家は鋭い政治感覚で、“やっていいこと”と“やってならないこと”を見分けなければならない。特に、国民に痛み・負担を強いる事柄は。役人などに、口を挟ませてはならないのだ。それが、本当の政治主導というものである

自公“合体”政権の議席数は猛烈に多いが、優れた政治感覚を持った者は、ほとんどいないようである。確かに頭数は多いが、中身が空なら案山子(かかし)と同じ ─ そう思って闘えば良いのだ。ところが、こっちも中身が空なのが多い。来週から始まる与野党の攻防を、見てみようではないか。政治とは、言葉を武器に戦う戦争である。阪神は巨人に勝ったぞ。命懸けで闘ってみろ。やがて、“文化の日”が来る。

今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。

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