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ホリエモン判決雑感(その2)

07年03月18日

No.368

(永田町徒然草No.367-2からつづく)証券取引法違反事件で、実刑判決は珍しいという。ライブドア事件では、粉飾額は過去の他の事件に比べて必ずしも高額ではないとしつつも、投資家の判断を大きく狂わせて資金を集めたことを重視して実刑に値すると判決はいっている。いうならば詐欺のような事件だというのだ。私はこのような考え方を否定はしない。そうだとすると投資家の判断を狂わせたのは、この事件で問われた粉飾決算だけであろうか……。

私は株というものを買ったことがない。株というものにそもそも興味がない。従って株で儲けたという話を聴いても羨ましいと思ったこともない。株取引というのは、基本的にはゼロサム・ゲームである。誰かが儲ければ、誰かが損をしているのである。株を買う人にとって、証券取引法が開示を命じている書面にどれだけ大きな意味があるのか私は知らない。株を買う人にとってそれはそんなに大切なものだろうか。そうかもしれないが、マスコミがホリエモンを異常に持ち上げたことも関係ないとはいえないであろう。また政権党である自民党がホリエモンを極めつけの候補者としたこともおおいに関係があるであろう。

そうするとマスコミや自民党が、投資家の判断を狂わせて株を買わせたということに責任がないとはいえないであろう。マスコミはホリエモンを異常に取扱っていた。ある人物を異常に持ち上げることに、マスコミは慎重でなければならない。選挙でもそうだが、ホリエモンのように上場している会社の経営者の場合、株価に当然にその効果が及ぶことが予測されるからである。これは多分否定できない事実だと思う。マスコミはこの責任をハッキリと認めなければならないと思う。一昨日ホリエモンをテレビ出演させた局には、少なくともこうした認識と責任感がないようだ。

安倍首相や自民党にも、このような認識と責任感がないようである。まず形式的に公認も推薦もしていないなどということで責任を逃れようとするのは、卑怯である。あの状況の中では、ホリエモンは極めつきの自民党の候補者であった。選挙においても経済行為においても、政権政党である自民党をバックにすることは大きな効果を期待できるのは当然あろう。ライブドアのようなベンチャー企業にとって自民党のお墨付きを得たことは、大きな意味があったことだと思う。自民党の場合、候補者の選定にあたっては、そのようなことも十分に頭にいれなければならないのは当然のことである。

最後にホリエモンとバトルを強いられた亀井氏の発言である。「まだ若いのであるから罪を償って全うに生きていってほしい。政権を維持するためならば何でも利用しようとした小泉改革の犠牲者だ」というような趣旨であった。苦しい中、自力でホリエモンなる化け物を退治した者の率直な気持ちであると同時に余裕でもあろう。多くの人が好感を持ったのではなかろうか。マスコミの異常ともいえる報道の中で、これと毅然と戦った亀井氏と彼を支持した広島6区の有権者に敬意を表する次第である。

白川サイトの読者の中には、インターネット企業であるライブドア事件に関心を持っていた方もいたのかもしれない。本当はもっと多面的にこの事件について述べなければならないのかもしれないが、昨日といい今日といい、風邪の悪寒に苛まされている。ちょっと乱暴な論旨と記述であることもお許し願いたい。それでは、また明日。

  • 07年03月18日 12時05分AM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

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