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ウソつき民主党のこれから

12年07月21日

No.1519

7月19日の夕方から、東京は急に寒いくらいになった。その数日前の暑さは、一体どうしたのだろうか。気象情報によると、オホーツク高気圧が、北海道から関東の太平洋沿いに張り出してきたのが原因らしい。これは2~3日で治まり、また太平洋高気圧が安定するので、天候の方は大丈夫らしい。元気な夏が戻ってくるので、大丈夫。心配は要らないようだ(笑)。いつもいっているように、そもそも、夏は暑いものだ。また暑くなければ、困るのだ。

九州地方の猛烈な豪雨など、異常な自然現象が続く。最近、何かあると直ぐに“異常気象”といわれるが、自然の大きな流れは、基本的に変わらない。地球は、まだ安定している。しかし、人間社会の方は、安定していない。ユーロ圏の経済状況は、なかなか安定しない。一部には、ユーロ経済崩壊という危機が現実的になったという見方も出てきた。ユーロの崩壊・EUの崩壊は、経済だけではなく、世界秩序に大きな影響をもたらす。何とか、踏ん張って貰いたい。

今年6月の、3党合意以降の国会も異常である。このような国会は、戦後初めてといってよい。国会の3分の2以上の議席をもつ政党が談合して、国民の圧倒的多数が反対する、消費増税10%を決めようとしているのだ。マスコミも、これを「決められる政治」といって礼賛している。これ以上の国会の堕落・マスコミの堕落を、私は見たことがない。国会もマスコミも、今日の日本を形作る「ひとつの社会的インフラ」である。その社会的インフラが、堕落・崩壊しているのだ。

社会的インフラの崩壊がもたらす影響は、想像を絶するほど大きい。おかしなことが、平気で罷り通ってくる。大飯原発の再稼働・オスプレイの配備・大津中学生のいじめ問題に見られるような教育の荒廃・電気料金の値上げ・権力の横暴と腐敗、等々…。その結果は、覿面である。社会全体に、異常な出来事が次々と起こってくることは、必定である。国会機能の崩壊とは、政治の機能停止である。だから、各省庁が対策を打ち立てたところで、効果など無い。

しかし、こちらの方は天変地異と違い、人間の力で立て直し・被害を防止できるのだ。なぜならば、人間社会のことは、所詮人間がやることだから。特に、政治を支えているのは国民だからである。政治の主人公は国民であり、政党でも官僚でもない。長い間、私は、政府自民党といわれた政党の中にいて、与党・政治家が何ができるか、肌で勉強した。国民の意識に逆らったり、国民の考えを覆すことなど、与党といえども簡単にはできないのだ。

民主党に残留している議員たちは、3年間の与党を経験して、消費増税が必要だということが分かった。消費税10%も、原発再稼働も、その他もろもろのことも、国民生活を守るためだと説明すれば、国民から分かって貰えると思っているようだ。しかし、説明・説得によって国民の意識や考えを変えられると考えるなら、浅はかであり、未熟な政治家だ。国民の政治的意識・考えは、国民の生活の中で培われたものだ。

ましてや、今回の消費増税は、前回の総選挙で民主党が主張したのとは、真逆なことをやるというのだ。ありていにいえば、民主党は嘘をついたのだ。民主党議員がどんな説明・説得を試みても、国民は決して納得しないであろう。民主党は“ウソついた”、だ。「ウソつき政党」の言うことなど、国民は聞く耳をもたないであろう。いまのところ、マスコミが消費増税10%賛成のシフトをはっているが、選挙となれば、話は別である。

まず、新党『国民の生活が第一』が、全党挙げてこれを主張する。他党がいうのとは、別の意味をもっている。与党議員という立場を投げ打っての、命懸けの主張である。民主党は、自民党や公明党が援護してくれると思っているようだが、そうは甘くない。自民党などの候補者にとって、民主党候補者は敵対者なのである。民主党候補者には、その選挙区に、自民党・新党『国民の生活が第一』・公明党などの敵対者が必ずいるのだ。ひ弱な民主党候補者が、耐えられる筈がない。

要するに、民主党が壊滅的敗北をすることには、多くの論を要しないであろう。その先の展望については、これから、いろいろとやるべきことがある。それについては、またの機会に論ずる。要するに、「国民の意識と考えに逆らうことなど、できない」と、肝に銘じておけばよいのだ。難しいことではない。それが、民主政治というものだ。国民も、シッカリとしなければならない。マスコミが狂っている以上、覚醒した国民は意見を発しなければならない。

それでは、また。

  • 12年07月21日 09時44分AM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

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